【4年制と6年制】違いは?選ぶ基準は?すべての疑問を徹底解説!

薬学部について

カリキュラムの違い

日本医療薬学会

4年制薬学部と6年生薬学部のカリキュラムは、3年生から違いが出てきます。

1年生の時は一般教養科目を行い、2年生の時は専門科目を行うのは共通になります。

3年生から研究室に配属され、そこから研究にかける時間に違いが出てきます。

4年制薬学部は、3〜4年の時に研究室に配属されたら、そこから卒業するまで自分の研究をすることが大学生活の大半を占めていきます。

いわゆる、皆さんが想像する「理系の大学生」と似たような生活になりますね。

他にも、4年制薬学部は、自分の取りたい授業が選べる「選択授業」が、6年制薬学部に比べ多いため自分の研究に役立つ教科、将来したい仕事に有利になる教科を選ぶこともできます。

6年制薬学部では、実務実習や国家試験の勉強が主になります。

自分の研究も行いますが、国家試験の勉強や実習が始まると忙しくなるため研究よりも実習や勉強が優先になります。

資格の違い:4年制は国家試験受験資格はない!

6年制薬学部は、薬剤師国家試験への受験資格を手に入れることができます。

4年制薬学部では受験資格すら与えられません。

なぜなら、4年制では実務実習に行けないためです。

カリキュラムの違いにより、6年制では5年時、実務実習に行くことになります。

この実務実習で単位をもらうことが、6年生に進学することの条件になります。

実務実習について知りたい人は[薬学部実習の期間や決め方・内容は?] 実習って何をするの?いつから? 実習の基礎知識まとめで解説しているので、合わせて読んでみてください。

4年制では、この実務実習がないため薬剤師国家試験の受験資格がないんです!

平成29年までは、4年制に行ったあと2年間の修士課程を終えることで受験資格をもらうことができました。

しかし、今はもう、4年制では受験資格を受け取ることはできません。

しかし、4年制から6年制への編入が可能な大学も存在します。

研究期間:研究技術は4年制の方が上!

研究をする時間は、4年制薬学部の方が長くなります。

なぜなら、6年制だと5年生では実習、6年制は国家試験の勉強があるため、合計1.5年ほどしか研究をしないことが多いためです。

国家試験の勉強のために、卒論も早めに仕上げる必要があります。

それに比べて4年制では丸々2年間、またはそれ以上研究することになります。

研究に対しての比重が教授たちも大きいため、研究にかける時間や学会への参加も多くなります。

もし、研究職に就きたいのなら大学院卒業は必須になります。

そうなると、4年間はずっと研究していることになります。

結果、研究の技術は4年制薬学部の方が高くなります。

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就職先:4年制は進学、6年制は医療機関

6年制薬学部卒の就職先割合

薬局と病院・診療所が6割以上を占めています。

特に近年は、薬局への就職を決める人が増加傾向にあります。

やはり薬剤師としての資格を活かして医療機関に勤める人が多いためです。

薬剤師として働くとなると、どんな場所にも求人があり、比較的ホワイトな職場で給料も高い傾向にあります。

特に薬局は、病院に比べて給料が高い傾向にあり、現在はOTC医薬品併設型の場所も増えているため就職場所も多様化しています。

4年制薬学部卒の就職先割合

4年制薬学部を卒業している人は、7割以上が進学しています。

基本、開発職につきたい人は博士号を持っていることが最低条件になります。

薬学部もそこは変わりません。

そのため、4年制薬学部では進学する人がほとんどになります。

企業でもMRなどの営業職やドラッグストアなどの一般医薬品の販売業に就職することもできます。

しかし、わざわざ薬学部に来た人はほとんどの人が薬の開発をしたい人が多い傾向にあるため進学の割合が高くなります。

4年制卒後に博士課程を出た人の就職先

製薬会社への就職が1番多く、その次に教育や研究職が多くなります。

製薬会社でも研究・開発の分野への就職をするがほとんどになります。

大学院を卒業するには高度な研究技術と研究成果が必要になります。

その技術や成果を活かした仕事に就く人が多くなり、研究職や大学の教員などになる人も現れます。

それぞれのメリット

6年制のメリット

薬剤師国家資格を取ることができ、基本就職できなくなることはありません。

薬剤師になることができれば、どの県、市でもよほど条件をいぼらない限り働くことができます。

それに加えて、大学のカリキュラムで5年生で実務実習があるため、実際の薬剤師業務を体験してから将来の道を決めることができるのもメリットの1つです。

実務実習であってないと思えば、営業職や行政に行くこともできます。

研究室も企業の強いところを選んだり、大学院へ進学すれば開発職にも就職することができます。

  • 薬剤師資格を取ることができる
  • 薬剤師の仕事を見てから、就職先を選択できる
  • 企業(開発・営業)への就職も可能

4年制のメリット

自分のやりたい研究に全力を注ぐことができます。

国家試験の勉強や実務実習に行く必要がないため、その分研究への時間を割くことができます。

それに加えてほとんどの人が進学するため、進学してより自分の研究を進めることができるようになります。

研究に対する評価が厳しいため、論文を書いたり研究技術が磨かれます。

そのため、企業や開発業への就職率が高い傾向にあります。

授業の選択性が高いため、自分の興味のある教科を学ぶことができます。

6年制と比べて、授業への縛りが少ないため、時間割に自由がききます。自分の好きなも事の専門性を高めることができます。

  • 研究に集中できる
  • 開発職への就職に強い
  • 講義を自分で選択することができる

まとめ 研究職なら4年制、薬剤師になりたいなら6年制

4年制薬学部と6年制薬学部の大きな違いは研究技術か薬剤師資格のどちらを取るかというところです。

すなわち、将来どのような職業に就きたいかでどちらを選択すべきか決まります。

研究職・開発職に就きたいのなら4年制、薬剤師として働きたいのなら6年制

基本は上記のような選び方でいいと思います。

もちろん、途中で編入したり、6年制でも研究職に就職することは可能です。

絶対にそこしか無理!ということはないので心配しないで下さいね。

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